凡人東大生が語る受験勉強の思い出・勉強法(前編)

 

久しぶりのブログ記事になる。

何について書くか迷ったが、東大生らしく(?)受験勉強について記事を書いてみることにした。

 

僕は凡人であり、至って普通の頭脳レベルでしかない。

おそらく東大生の中で地頭のレベルは最低辺といっても過言ではないだろう。

凡人たる僕が如何に工夫を凝らして成績を上げたか、東大に合格するためどのような勉強をしたかを記すことで、多くの凡人受験生・高校生の何らかの参考となれば幸いである。

 

本題に入る前に、受験勉強に関する私見を述べておこう。

僕は学歴社会なぞ下らないと思っているし、才覚のある人間は受験勉強に時間を費やしていないで、高校時代は好きなことに取り組み個々の才能を伸ばした方が良いと思っている。

しかし、必ずしもすべての人間が才能を持っているわけではないだろう。

際立った才能や個性を持たない僕のような凡人は、受験勉強を一生懸命に行って偏差値の高い大学に進むことは決して悪くない選択肢であると思う。

偏差値の高い大学を卒業すれば、際立った才能がなくとも学歴社会の中で評価を高めることができるからだ。

一方で、貴重な高校生活の時間を受験勉強に多く割いてしまうことはデメリットでもあるだろう。やはり、高校時代に様々な経験をした人間の方が大学生活を充実したものにする可能性が高く、社会人になった後も成功する可能性が高いのではと感じる。

 

それを踏まえた上で、なお「一生懸命に勉強をしてなるべく偏差値の高い大学に入りたい」と思う人は続きを読んで頂けると幸いだ。

また、「なるべく効率的に勉強して少ない勉強時間で偏差値の高い大学に合格したい」と考える人も当記事を読んで何らかの参考にして頂ければ有難い限りである。

 

 

受験生としての意識を持ち、自分の中で本格的に受験勉強を開始したのは高校2年の11月だった。

この記事は「受験勉強の思い出・勉強法」というタイトルだが、まず本格的な受験勉強を開始する以前の勉強について語ろう。

東大をはじめとする、受験科目数の多い国公立大を受験する上で特に顕著だが、本格的な受験勉強を開始する以前の高1、高2あたりで如何に基礎力を身に着けておくかが受験においては重要だと思う。

 

僕は中高一貫進学校の出身であり、通っていた学校は中3くらいから高校範囲に入っていた。(科目によっては中2の終わり頃から高校範囲に突入していた)

中3の9月頃までは基本的には学校で出される課題と定期試験直前の勉強しかやっていなかった。

学校で出される課題については答えを書き写して適当に提出することが多かったし、そもそも提出しないことも多かった。中高一貫校では高校受験がないため、中2・中3は勉強をサボりがちな「中だるみ」に陥る人も多かったが、やはり当時の僕はその中でも勉強していない方だっただろう。

 

僕が目を覚ましたのは中3の夏休み明けに実施された校内実力試験の結果が返った時だった。

(校内実力試験とは、校内で実施される模試のようなもの。定期試験と異なり出題範囲が決まっていない、あるいは非常に広いため純粋に「学力」が問われる試験)

英語の成績が非常に悪かったのである。

235人くらいの中で僕の英語の点数は220番くらいであった。

この成績は正直ショックであった。実力試験においては、200番以降になると「落ちこぼれ」と見なされる風潮にあった。社会などの暗記科目で低い順位を取る分にはそれほど大きな問題でもなかっただろうが、やはり主要科目の英語でこれだけ低い順位となると「落ちこぼれ」として自覚せざるを得なくなった。

 

それまでは定期試験直前だけ勉強するようなスタイルでやっていた。定期試験では確かに英語の点数は低かったものの、致命的に悪いわけではなかった。

定期試験は範囲が狭く限られているので直前の暗記だけで何とかなることが多かったからだろう。

実力試験において特に成績が落ちた要因としては以下のようなものが考えられた。

・体系的な文法の知識がまったく身についていないので文法問題が解けない

・SVOCなどの文構造の理解ができていないため、少し英文が複雑になると途端にわからなくなる

・英単語の知識がないため、初見の英文に対応できない

 

などである。

上に挙げたような問題点について、僕はすぐに気づくことは出来なかった。自分なりに試行錯誤して勉強を始めることで、ようやく弱点が分かり始めたのである。

当時の僕はまず「自分がどのくらい出来ないのか」を理解することから始めようと思った。

進学校の中ではビリに近いような順位でも、一般の公立中学の生徒よりは出来るだろうと思っていた。

自分の英語レベルを知るツールとして英検の本が使えるのではないかと考え、本屋で英検3級の本を買ってみた。英検3級は中学卒業レベルだと書いてあったので、落ちこぼれとはいえ日本有数の進学校に通っている自分ならこれくらい余裕だろうと思ったからだ。

 

いざ、英検3級の問題集に取り組んでみると思ったよりも全然出来なかった。

合格点に達するような点には遠く及ばず、進学校で中3の自分が公立中学でやるようなレベルにも全然達していないという事実を突きつけられた。

こうして自分の英語の学力レベルを知り、「中1の範囲から復習した方が良いかもしれない」と思い始めたのだった。

 しかし、当時の僕は自学自習が不慣れであり、中1の範囲から復習しようと思って中1の頃に使っていた教科書を手に取り勉強してみるも思うように勉強がはかどらなかった。

そんな折、母親が「和田式受験英語攻略法」という本を買ってきた。

この本は僕のような中学英語も出来ない、SVOCをろくに理解していないレベルからの英語の勉強法、おすすめの参考書などが詳しく書かれてあり非常に役に立った。

 

受験勉強において、もっとも役に立ったのがこの本である。中3だった僕はこの本の指示を参考にしながら本を買ってきて、自分なりにざっくりとした勉強計画を立ててみた。

これが、学校の勉強より自分の勉強に重きを置くようになる契機だった。

 

ここで学校(塾)の勉強と自分の勉強を簡単に比較してみよう。

 

 学校(塾)の勉強

・ペースが決められているので自分で計画を立てる必要がなく、授業についていけば全範囲を過不足なくやってくれる可能性が高いが、自分のペースで進められない。

・授業のレベルと自分のレベルが合っていれば有効。落ちこぼれや超優等生の場合、レベルが離れているので授業が役に立たない場合が多い。

・得意科目(分野)、苦手科目(分野)も関係なく同じくらいの分量でやらされる。苦手であっても量を多くするわけではないので克服が難しい。

 

自分の勉強

・自分のペースで進められるため効率が良い。一方で、自分でペース管理をしなければならないということ、漏れなく全範囲やることが難しくなる可能性や弱点を放置したままになることも多い。

・自分自身のレベルに合った勉強が可能。常に自分自身のレベルを見極め、最適な教材を選んでいくことが重要。

・苦手科目(分野)に重点的に時間を割くなどして苦手を克服可能。また得意な所をひたすら伸ばすこともできる。どの科目(分野)にどれだけ時間を割くのかの裁量が極めて重要。

 

要するに自分の勉強をメインにする場合、自分のレベルの把握や勉強の進捗スピードの管理が非常に重要ということである。これがきちんと出来るなら自分の勉強をメインに据えた方が効率が良くなる可能性が高い。

僕は「和田式受験英語攻略法」という本を参考にしながら、自分のレベルに合った参考書を買ってきてざっくりとした学習計画を立て自分の勉強を開始した。中3の9月に校内で220番くらいだった僕は、高1時の実力試験で順位を60番くらいにまで上げ、定期試験においても英語に関しては常に学年平均を上回るくらいにまで成績を上げたのである。

これにより僕は「自分の勉強」により効率的に成績を上げることができる、と確信し以後は英語以外の科目においても少しずつ「自分の勉強」を開始するようになった。

 

もっとも、「自分の勉強」には弱点もある。

例えば、英語において僕は「英文解釈・英文読解」に偏った勉強をしてしまったように思う。

そのため、リスニングと英作文が苦手であり、高1時に得意教科であった英語に苦手意識を持ち始め、東大入試ではリスニングと英作文の配点が高いため受験時代は英語で苦戦するようになった。

特に英作文は自分一人で勉強することが非常に難しい分野であり、実際に僕は英作文の勉強をほとんど放棄していた。

英作文については「内容が幼稚になっても良いから、なるべく簡単な単語・構文で文法的なミスを減らし乗り切る」という戦術で臨むことになったが、これが本番でどの程度評価されたかは不明である。

リスニングに関しては、苦手意識を持っていたものの勉強を先送りにし続けた。

センター試験終了後の過去問演習で「リスニングがヤバイ」ということを痛感し、直前期にリスニング対策をしまくったおかげか本番ではリスニングは好調だったが、もっと早めに対策するに越したことはなかったと思う。

 

字数も多くなってきたので、続きは「凡人東大生が語る受験勉強の思い出・勉強法(後編)」に譲りたい。

 

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