「レールから外れたら人生終了」という日本に蔓延る神話が皆を不幸にしている

 

Twitterをしていたら、こんなまとめを見かけた。

togetter.com

 

とりあえず大学に行って、時期が来たら就職活動をする。適度な年齢になったら結婚する。そして、新卒で入った会社で定年まで働く。

 

こんな人生が「普通」であり、「理想」だと思っている人は多いのではないだろうか?

あるいは「理想」とまでは思っていなくても、知らず知らずのうちに上記のような人生を歩もうとしている人が多いかもしれない。

「いい学校に入って、いい大学に入って、いい会社に入る」

こんな言い回しもよく耳にする。

 

なぜ、このような価値観が生まれるかといえば、今の日本社会ではそれが最もリスクの低い生き方だと考えられているからだろう。

「大学を卒業したら、すぐにどこかの会社で働き始める」

というのがデフォルトになっていて、そのレールに沿っていないものは「落第者」と見なされるからだ。

 

だから、まず

①「レール」から外れた者は、落第者と見なされ社会から冷たく扱われがちなので、「不幸」になる可能性が高い

 

と言うことができるだろう。

この中で、より深刻なのは「レールから外れると不幸になる、人生終了する」と強く思い込んでいる人だ。

確かに、レールから外れると不幸になる可能性が高まるかもしれない。しかし、全員が全員不幸になるわけではない。

これはレールから外れても、その後逆転して成功者になる人もいるというだけの話ではない。

 

同じような人生を送っていても、「幸福だ」と考える人もいれば「不幸だ」と考える人もいるだろう。

つまり、成功者になれなくても、年収が低かったとしても自分の人生を「幸福だ」と捉えられる人なら紛れもなく幸福なのである。

ところが、「レールから外れると不幸になる、人生終了する」と思い込んでいる人は、いざ自分がレールから外れた時は間違いなく「不幸だ、人生終了だ」と思うだろう。

 

例として、就活自殺の問題がある。

就活自殺をするのは、就職活動に失敗した人達の中でも特に強く「レールから外れると不幸になる、人生終了する」と思い込んでいる人達だろう。

「レールから外れると人生終了」と思い込んでいる彼らは、新卒就職というレールから外れることで「人生終了」と思い込み、いくらでも可能性や選択肢があるはずの未来に絶望してしまい「自殺」という最悪の選択をしてしまうのだ。

 

就職活動に失敗した人だけではない。

就活に成功した人でも、その後入社した会社で上手くやっていけないと「レールから外れた(外れそうだ)」と思い絶望することになる。

昨年、高橋まつりさんという東大卒の美人女性が自殺した件は記憶に新しい。

あれはもちろん、電通長時間労働パワハラ・セクハラがいけないのだが、それにしてもなぜ彼女は自殺という最悪の選択をしなければならなかったのか?

 

普通に考えれば自殺という選択より電通を辞めるという選択の方がよいはずだ。

もちろん、彼女が冷静に考えることはできなくなってしまうような精神状態に追い込まれたというのは分かる。

しかし、彼女が「電通を辞めるという選択をしなかった(できなかった)」のは「レールから外れる(それも東大→電通という超エリートコースのレール)」ことの恐怖・絶望が大きかったためではないだろうか?

勝手な推測を書くのはよくないと思うが、もし彼女が「レールから外れたら人生終了」というような価値観・考え方をしていないとするなら、自殺しないで電通を辞めて新たな人生の選択に舵を取った可能性が高いと思う。

todairyunen.hatenablog.com

 

ここまでで、以下のようなことがわかる。

①「レール」から外れた者は、落第者と見なされ社会から冷たく扱われがちなので、「不幸」になる可能性が高い

①-A 「レールから外れると不幸になる、人生終了する」と思い込んでいる人がレールから外れるとほぼ確実に不幸になる。

①-B 「レールから外れると不幸になる、人生終了する」という思い込みのない人は、レールから外れても不幸にならないかもしれない(もちろん不幸になる可能性もある)

 

ここまで、「レールから外れた人」の例を考察した。

次に「レールから外れてない人」の例を考察しよう。

 

普通なら「レールから外れていない人は不幸にならない」と考えるかもしれない。

ところが僕は「レールから外れていない人でも、レールから外れたら人生終了する、と思い込むと不幸になりやすい」と考える。

 

なぜか?

「レールから外れていない」ということは言い方を変えれば「レールに必死にしがみついて生きている」ということができると思うからだ。

もちろん、仕事が楽しくてたまらないから結果としてレールから外れていないんだ、という人はあてはまらない。

しかし、多くの人は仕事にどこかしらの不満を持ちながら日々の労働をしているのではないか?

(まともに仕事したことない学生の僕がいうのもアレだが)

 

そうした人の中で「辛くなったらいつでも辞めればいい。レールから外れたら人生終了なんて嘘だから」と思っている人と、

「辛くなっても仕事は続けないといけない。なぜなら、レールから外れたら人生終了だからだ。辞めて再就職なんて難しい。無職になったら絶望だ」と思っている人を比較すると、日々の労働をする中でどちらがストレスを貯めやすかったり、不幸になりやすかったりするだろう?

どう考えても圧倒的後者ではないだろうか?

 

となると、

②「レールから外れていない人」の中でも「レールから外れると人生終了」と思い込んでいる人の方が不幸になりやすい

 

と言うことが出来そうな気がする。

 

ブラック企業なんかも「レールから外れたら人生終了」と思い込む人の心理を利用しているんだと思う。

劣悪な労働条件でも働かなきゃ、と思うのは「ブラック企業のような糞みたいなレールでもいいからしがみつかないと人生終了する」と思い込んでいるからだと思う。

つまり、

③「レールから外れると人生終了する」という人々の意識が、ブラック企業を生み出し日本を労働地獄へ追い込んでいる。

と言うことができるかもしれない。

 

また、こんな話がある。

www.onecareer.jp

 

日本では起業したがる人が少ないということはよく言われている話だ。

これも背景には日本人の安定志向があるだろう。

言い方を変えるなら「レールから外れたら人生終了」という神話である。

 

「レールから外れたら人生終了」という人々が共有する思い込みが起業家マインドを持たなくさせているのだ。

起業家マインドとはチャレンジ精神でもある。

そしてチャレンジ精神こそがイノベーションに繋がるのではないだろうか?

チャレンジ精神やイノベーションの少ない社会は停滞し、盛り上がりにかけ、不幸になりやすいなんてこともあり得るかもしれない。

 

話が飛躍しすぎの可能性もあるが、

④「レールから外れたら人生終了」というところから生まれた安定志向が、チャレンジ精神やイノベーションの減少に繋がり、ひいては社会の停滞や不幸の増大を招く

のではないかと個人的に思ったりする。

 

 

ここまでの内容をまとめよう。

まずはミクロ(個人単位)のお話

①「レール」から外れた者は、落第者と見なされ社会から冷たく扱われがちなので、「不幸」になる可能性が高い

①-A 「レールから外れると不幸になる、人生終了する」と思い込んでいる人がレールから外れるとほぼ確実に不幸になる。

①-B 「レールから外れると不幸になる、人生終了する」という思い込みのない人は、レールから外れても不幸にならないかもしれない(もちろん不幸になる可能性もある)

 

②「レールから外れていない人」の中でも「レールから外れると人生終了」と思い込んでいる人の方が不幸になりやすい

 

次にマクロ(社会全体)のお話

③「レールから外れると人生終了する」という人々の意識が、ブラック企業を生み出し日本を労働地獄へ追い込んでいる。

④「レールから外れたら人生終了」というところから生まれた安定志向が、チャレンジ精神やイノベーションの減少に繋がり、ひいては社会の停滞や不幸の増大を招く

 

となるのだ。

ここまで来れば記事タイトルの

「レールから外れたら人生終了」という日本に蔓延る神話が皆を不幸にしている

という僕の主張が分かって頂けるだろう。

 

一刻も早く、「レールから外れたら外れたら人生終了」という神話を打破しなければならないと思う。

 

続き

「レールから外れたら人生終了」という日本に蔓延る神話を打破する方法

todairyunen.hatenablog.com

 

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